くまもとの風合い KUMAMOTO no fuuai

くまもと手しごと研究所

協賛企業例

ヤマノテ/冨田 様

技に込められた祝いの気持ち。

ヤマノテ  冨田 様

熊本県山鹿市で600年の歴史を数える山鹿灯籠。金色に輝く灯籠を頭に乗せて踊る山鹿灯籠踊りは有名ですが、その金灯籠を見て最初に紙製だと思う人は多くありません。しかし金灯籠も、また灯籠まつりの際に大宮神社に奉納される社寺を模した灯籠も手漉き和紙と少量のノリだけを使った全国的に珍しい和紙の伝統工芸品なのです。その伝統技法を使い、新たな工芸品が生まれました。最近では企業や行政の方々が贈り物として使われることも増えてきています。

※ヤマノテ 冨田さん:以下 冨田 くまもと手しごと研究所:以下 事務局

贈り先への真摯な気持ちがつくりの技の原点

事務局:
山鹿灯籠の技が、いまの新しいものづくりに活かされているのですね。
冨田:

山鹿灯籠踊りで使用される金灯籠とは別に灯籠師は山鹿灯籠まつりの際に大宮神社に奉納する、寺社などを模した奉納灯籠を作ります。
10年の修行を積んだ灯籠師だけが奉納を許されているのです。その伝統の技を全国の方に知っていただくため、山鹿灯籠師の皆さんとインテリアモビールを作りました。最初は灯籠師が無理をせずに作れるものということで、金灯籠の部品を用いてフレームの中に入れたTouRou Standシリーズを作りました。そして次の段階では輪の中にいくつもの造形を重ねて吊るすTouRou ringシリーズを開発しました。

事務局:
みなさんはどのような使い道で購入されますか。
冨田:
住宅メーカーの方が、新築されたお客様にモビールシリーズをお祝いとして贈られたりしています。また、スタンドフレームに金色の六角の枠と赤い玉の造形のものは、ご栄転の方への贈り物や、還暦のお祝いなどで贈られることが多いようです。
事務局:
今までなかったものですから、贈られた側も嬉しいですよね。
冨田:
灯籠師は奉納灯籠を作ってきましたので、作るということは奉納する気持ちをカタチにするということなのです。だからこのモビールにもまた慶事の喜びや技の粋を奉る気持ちが込められています。
さらに祝いの気持ちを研ぎ澄ます
事務局:
作るときから気持ちが入っているのですね。
冨田:
そもそもの山鹿の灯籠師の作品がそうなのですが、さらに和紙を重ねて結ぶ「結い」の技法を加えて、2月から新たな作品を追加しました。
「山鹿縁起飾り」です。これから本格的に生産に入っていきますが、ひとつひとつ受注生産で大事に作っていこうと思います。
奉納灯籠