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くまもとの風合い
くまもと手しごと研究所

導入事例紹介

依頼者の想いを作りの
ストーリーで表す。

工人舎 福山修一 様

人吉の木工は家具作りから始まりました。
1978 年に「熊本県伝統劇工芸品の指定要領」が制定され、その要件を満たすものとして人吉・球磨地方の「人吉家具」では 10 名が指定されています。人吉家具はその当時、人吉指物の一つとしての認識が高かったようです。人吉家具のほとんどは受注生産で一般の流通には乗っていませんでした。そのような中から新たな潮流として人吉の木工品が生まれ、現在ではクラフト系の流通や通信販売などで好評を博しています。

※工人舎 福山修一様:以下 福山 くまもと手しごと研究所:以下 事務局

事務局:
工房の入り口に解体した箪笥がありましたが、これは何かの材料ですか?
福山:

ええ、個人のお客様からの依頼で文机のようなものを作ります。
今までお住まいだった家で使われていた箪笥ですが、転居されるマンションには入らない。でも思い出のある箪笥だから何とか活かしたいというご依頼でした。無垢の木材を使ったしっかりしたものでしたので、別の小さなものに作り替えようとしています。
これは贈り物ではなくご自身でのご依頼ですが、そのように発注者の想いを、モノづくりの中に込めることができるのも、木工品のいいところだと思います。

事務局:
引き出物や記念品として、企業や個人の方からの ご依頼されるものにはどのようなものがありますか。
福山:
挽き物(ろくろを使って作った木工品)としては、丸盆やボウル、皿などですね。
指し物(板材を組み合わせて作った木工品)ではティッシュボックス、文具ケースがあります。そのほかには靴ベラなどがあります。
事務局:
どのようにして依頼されることが多いのでしょうか。
福山:
昔からの個人的なお付き合いが多いですね。
以前は婚礼の引き出物に使って頂くことが多く、その流れで近年でもカタログに掲載され、そこから発注が来ることがあります。昨年も直径 24 ㎝のコンポートやお盆などのご発注がありました。
またティッシュボックスは当工房の定番商品ですが、お客様から熊本県伝統工芸館にご依頼いただき、私のほうに工芸館から発注いただいています。
最近では、木工品が好きで以前からホームページや展示会でチェックしているという方のご注文もありますね。
事務局:
製作をお願いする場合に気を付けることはありますか。
福山:
まずはご要望をしっかり伺います。使用目的、使用期日、数量、ご予算、納品方法、そして包装など。それらが決定して制作に入りますが、場合により試作を行って入念に打ち合わせを行います。必要な場合は契約書を取り交わして間違いのないようにして進めます。
最近は人吉盆地のヒノキを使った製品も新たに制作しています。箸を製品化しましたが、軽くて、適度に硬くて大変好評です。
ぜひご利用いただければと思います。

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