人吉の木工は家具作りから始まりました。
1978 年に「熊本県伝統劇工芸品の指定要領」が制定され、その要件を満たすものとして人吉・球磨地方の「人吉家具」では 10 名が指定されています。人吉家具はその当時、人吉指物の一つとしての認識が高かったようです。人吉家具のほとんどは受注生産で一般の流通には乗っていませんでした。そのような中から新たな潮流として人吉の木工品が生まれ、現在ではクラフト系の流通や通信販売などで好評を博しています。
※工人舎 福山修一様:以下 福山 くまもと手しごと研究所:以下 事務局
ええ、個人のお客様からの依頼で文机のようなものを作ります。
今までお住まいだった家で使われていた箪笥ですが、転居されるマンションには入らない。でも思い出のある箪笥だから何とか活かしたいというご依頼でした。無垢の木材を使ったしっかりしたものでしたので、別の小さなものに作り替えようとしています。
これは贈り物ではなくご自身でのご依頼ですが、そのように発注者の想いを、モノづくりの中に込めることができるのも、木工品のいいところだと思います。
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